今年買って良かったものです。
何かの参考にあれば幸いですが個人的なものも含みますので、
ふーん くらいに捉えていただければ。
書籍
事業分析・データ設計のためのモデル作成技術入門
読んだ感想を書こうと思ってすっかり忘れてましたが、
概念的な要素も多分に含むモデリングですが、
わかりやすい数学的な解説(集合論とかもありますよ!)と、
読み進めていくと体系的に学べるようになっている内容でおすすめです。
データ設計とタイトルにありまして、
データモデルを学ぶ上でも非常に有用ですが、
ソフトウェア設計にもマイクロサービスアーキテクチャ的にも
自分たちのドメインモデルを作っていく上でもどうやって考えていけばいいか、
がまさにここにある、という具合です。
めちゃくちゃ良い本なので、年末年始のお供にぜひ
継続的デリバリーのソフトウェア工学
気がついたら2022年12月に発売されていた書籍。
原語版でもかなり好評だったもので、日本語で読めます。
タイトルはCI/CDをイメージする方も多いかもしれませんが、
そのまんまの内容ではありません。
工学というキーワードを見聞きすると、アカデミックな難しいものと想像する方も多いと思いますが、
著者がソフトウェアにおける工学を定義して(誰でもわかる内容です)、
様々な事柄を明らかにしていく内容です。
学びのエキスパート、複雑さ管理エキスパートという言葉が最初に出てきますが、
読み進める度にそのための要素を探っていくのが読んでいて非常に楽しく、
これからものづくりをやっていくぞ!という方にも、
ソフトウェアの本質を知ってより良い設計に繋げていきたい!という方にも非常に良いのではないかと思います。
年末年始や輪読会にも
ちょうぜつソフトウェア設計入門
ひさてるさんの著書です。
サンプルコードはPHPですが、他の言語を使っている方にも読めますし、
サンプルコードがJavaの本と同じテイストなので、
PHPに偏見がある方にもぜひ読んで欲しい、というのはありますがw
書影はキャッチーですが、ソフトウェア設計について真正面から向き合っている本です。
ひさてるさんらしい わかりやすい文章でオブジェクト指向を掘っていき、
密接な関係がある開発サイクルも含めていろんなプラクティスが散りばめられており、
クラスベースの言語や関数ベースの言語などにも役に立つと思います。
もちろん読んだだけで何かが解決されて全てうまくいく、というわけでもなく
コピペしてコードが書けるようになるわけではありませんが、
中級者になっていくエンジニアの方には大きな助けにもなると思いますし、
知識の補完やエンジニアとしての思考方法を広げてくれるものでもあると思います。
ほんとに書影からは想像できないくらいの内容で、
キャッチーでありながらも、ひさてるさんの深くて広い知識と経験から出てくる文章が
非常に素晴らしいです。
ミノ駆動さんの本と合わせて横に置いておくと、いろんなものに対応できるようになると思います。
Domain Modeling Made Functional
発売してから4年くらい立っていますが、思い出して買った書籍
ドメイン駆動設計を体系的に学べて、かつ関数型言語のF#を使って表現していく内容ですが、
本の半分以上はどのようにドメイン駆動設計を進めていくか、という点に割かれていて
注文を受け取って請求書を送るシステムを例に、
イベントストーミングでドメインを分析していくのが重要としています。
データ構造よりもイベントやワークフローを軸にしていくので、
メッセージングを扱うリアクティブシステムに興味がある、ES+CQRSも!という方にも非常に良いと思います。
あとデータ基盤などを作る上で、イベントストーミングは避けて通れず、
何がエビデンスとして価値に繋がるのか、などの観点からも本書は有用だと思います。
表現としての型を重視しているのも読み進めていくと納得できるものですし、
関数型でなくても書籍を読んでいくとコンテキストが共有されるので、
自分たちの場合はどうしていくのがいいか、と考えられると思います。
もちろんコピペして他の言語に移植するだけではこの本の価値はあまりありません。
むしろそれはドメイン駆動でもなんでもないものですので、
翻訳をしながらでもきちんと読み進めていきましょう!
これを読んだ後にF#のドキュメントを読みまくって、ちょっと触ってみたりして
ぜひ導入してみたいなと思いつつ、Scalaだけでも一杯一杯なのでやめましたw
(Scalaが難しいという意味ではありません)
そのうちこれらの本について深掘りした記事でも書こうかな
楽器
IT界隈では楽器演奏する方も多いと思いますが、
今年買って良かったものが多くあったのでついでに
Roland V-Drums TD-27KV2
ドラム自体は結構長くやっていて、エンジニアになる前はドラムばっかりやっていまして。
自宅に生ドラムがあったんですが(1セットはスタフェスCTOに譲った)子供が興味を持ち始めたのもあり、
ちびっこに生ドラムは流石に音量もデカくて、大きさも大人サイズなので叩けないし、
ということで思い切って購入。
楽器屋をやっていた時の知識のまんまだったので、
生のドラムと全然別物だしなぁ、と悩んでいて実際に店頭でも試奏させてもらったりして、
ハイハットが一枚で表現されてるし、スネアもなんかなぁ、と思っていたんですが
drumtecの動画をみたりして、購入をしたわけです。
セットアップしてみると、たしかに生ドラムのようにチューニングでパッと音が作れるとかではないですが、
結構細かくトリガーの設定もできるし、音も自分で組み合わせたりできて、
一番感動したのは重ねシンバルがあらかじめある!という点。
元々terry bozzioが大好きだったり、最近だとほとんどが重ねシンバルで構成してるbenny grebだったり、
そういうドラムスタイルに影響けていたりして、
20代の頃からシンバルの半分は重ねシンバルでセットしていたので、
普段と変わらず叩けるっていうのはいいですね。
あとスネアドラムもデジタルではありますけど、かなりよく再現されていて、
メッシュのヘッドもかなり満足度が高い。
生ドラムではなくこの手の電子ドラムから始める方は、
ベロシティなどを少し調整して、強めに叩かないとしっかり音が出ない、とかにすれば良いかもしれません。
太鼓を鳴らす感覚はもちろんないので、それは生ドラムで養えばいいくらいですね。
クリックももちろんあるし、コーチ的なモードもいいです。
もっと早く買えば良かったなぁっていうくらいのもの!
Ibanez QX527PB 7弦ギター
20代の最初のうちから7弦ギターをずっと触っていて、
いろんな事情で手放してからは6弦ギターだけ手元に残していたんですが、
やっぱりどうしても7弦ギターが欲しくなり、
個人的にはフロイドローズ系のトレモロで24フレットで、というこだわりがあったんですが、
最近はそうしたギターもあまり販売されていおらずという時代でもあるなかで、
strandbergが最近の楽器メーカーに影響を与えているのか、
いろんなところからヘッドレススタイルのギターが出ているわけですね。
結構いい値段するし、趣味ギターおじさんにはちょっともったいないなぁ、ということで
このQX527PBがスポット販売された時から気になっていて、
でてもすぐ売り切れという状態だったんですが、夏ぐらいから再生産されたタイミングで遂に購入!
スラントフレット(人間の手首の傾きに合わせて斜めにフレットが打たれているもの)は非常に楽で、
ちょうどいい7弦ギターのネックの太さと、めちゃくちゃ軽量で、
薄さゆえにしっかり生音がする、というのも非常に気に入ってしまいました。
元々ついてるピックアップもまぁまぁ良いものではあるんですが、
リアは購入してすぐにSEYMOUR DUNCAN Pegasus Passiveに変えてしまいました。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/184229/
手元にある6弦ギターには、ブリッジにDuncan DistortionとDuncan Customをのせたものが一本ずつありますが、
Pegasusはそれらよりも出力がちょっと低めで、
パワフルに歪むという系統ではないんですが、音の分離もよく、倍音がまた綺麗なやつでこれもまた満足。
ちなみにこのギターのピックアップ交換は非常に楽な仕組みになっているので、
自分で交換したことがある方は感動すると思います。
Ibanez PIA
Steve Vaiは高校生の頃からずっと聴いていて、いまだに憧れのギタリストなんですね。
そんなにたくさんは弾けませんがw(弾けたらエンジニアになってませんねw)
前のモデルのJEMの方が印象が強くて、当時買えれば良かったんですが、
シュッと購入できる状態ではなかったんですが、
上記にあるQX527PBを購入して、昔のようにいろんな曲を練習したり、
運指のトレーニングだったりをやっていくうちに、
憧れのギタリストのモデルが欲しいよね、という欲望と、
IbanezのEdgeトレモロの安定感が素晴らしく、手元にフロイドローズオリジナル搭載のFender ストラトがあるんですが、
24フレットも欲しいし、ということもあって遂に買ってしまった。
フロイド系のトレモロは構造上胴鳴りはあまり期待できないんですが、
アルダーボディで日本製、しかもj.custom的なグレードのものでもあるためか、
予想外に鳴りがあってネックも鳴るんですが、この鳴りの一体感がとても素晴らしくて、
ついつい弾くのが楽しくなってしまうギター!
買って良かった!と思えるものですね。
これは素晴らしい!
Line6 Pod Goも実は買ったんですけど、これ一台あれば完璧ですね。
オーディオインターフェースに突っ込んでもいいし、ヘッドホンを繋いでシミュレーターを堪能してもいいし。
自分はPod Goをプリアンプにして(キャビネットのシミュレーターをオフにして、アンプをプリアンプにします)、
ギターアンプのリターンに突っ込んで使ったりもしていますが、
音がとにかく幅広いのでなんでもできます。
すごい時代だ・・!
来年はあまり買わないようにしよう・・