多様な働き方で忙しかった2021年振り返り

2021年は忙しかった

年末でいつもの振り返り。
今年は多忙につき年末のいつものアドベントカレンダー参加は見送っていたのと、
ブログ等のアウトプットもあまりしていなかったので、振り返りと、どんなことをしていたのか、
ということの殴り書きです。

スターフェスティバル

本業でメインでコミットしているスターフェスティバルの総括はCTOのsotarokのエントリを!

note.com

この中で自分はどういうことをしていたのかというと、
前半は致命的な問題を抱えているシステムの改善などを主にやってました。
もちろんそれは技術分野だけではなく、
業務フローやアプリケーション起因のオペレーション、データ設計も含めて全体的にここに問題があるぞ、
というのを明らかにする活動もやりつつ、非エンジニアの方々と率先してコミュニケーションしながら、
信頼を得るための活動だったり、とにかくドメインエキスパートになるためにかなり振り切った活動をメインに。
入社して半年過ぎくらいで大体の改善ポイントだったり、
改善のための長期ロードマップを自分の中で確定させて大体の行動指針をまとめて、
周りに少しずつ共有していく、ということを日常的に回して実際に着手を開始していました。

組織は当然生き物なのでその時で変わったりでいろいろやることが増えてきたなぁというのが後半。
CTOのエントリにもあるプリンシパルエンジニアという役割がついたのもこのくらいの時期だったかも・・。

後半はデータ領域の改善やインフラ領域も持ちながら、根深い問題を抱えているアプリケーションの刷新・移行に着手開始!
内外に向けたDXだったり、全社の意識を変えていくというパワーを使うことを徐々にメイン。
DRE的な働きはここ数年ずっと注力してやっていたり、Webアプリケーションは長くやっていて、
加えてプロダクト開発的な視点や、経営関連(他社でCTOやってた)もこれまで携わっていたのもあり、
エンジニアによっては全くエンジニアの動きに見えないところも多々あったとは思うんですが、
全社的に良い環境、良い文化に変えていかなければエンジニアが良いモノづくりをできない、というのは当たり前なので、
当たり前のことを当たり前にやっていました。

組織や経営的なことはCTOのsotarokがやっているので、
その他の例えば長期プロジェクトを進める上で必要な関係者の意識を徐々に変えるための活動だったり、
データ観点での業務改善の意識づくりだったりに重きを置いて仲間を増やそう、みたいなこともやりつつ、
他プロジェクトの技術的なアドバイスだったり(全体的なシステムの繋がりなどを踏まえたやつ)、
ひたすらETL周りの開発だったり、リアクティブシステムの仕組み作りだったりを並行してやっていました。

全然これはまだまだ途中なので数年かかる話ではあるんですが、
当然だけどかっこいいアーキテクチャで作る、という頭は毎回ほとんどなく(最初からマイクロサービスアーキテクチャ化も絶対にしない)、
できた結果がそうだった、というスタイルなので完成図がこうみたいなことはほとんどなくて、
ただデータ観点やビジネスの変化に耐えうる柔軟な変化と回復力などを考えて基本的にリアクティブ、
というのをベースにしています。

全体的にWebアプリケーションとデータ領域と業務がこうなる、という全体像がある程度見えてはいるわけですが、
これまで全領域に携わってきた!みたいな方はほとんどいないので、ytake何言ってんだこいつ
みたいなことも多かったかなと思います(市場的にもそういう方は少ないです)。

これはアプリケーションが主の思考ではなくて、

  • 事業を運営、拡大するにあたってエビデンスとなるデータはどのくらいあるか、どのくらい正確か
  • データがどのタイミングでどう生まれているか(ドメインイベントに近いですね)
  • データの中身はどういった業務と結びついているか
  • データに対する意識はどのくらいか

みたいなところから会社全体に入り込んでいき、
業務フローや事業設計だったりも分析しながら、それを支えられるアプリケーションになっているか、
大元のデータ設計はどうなっているかとメスを入れていく感覚です。

物事を進めていく上でアプリケーション開発は確かに大事ですが、
かっこいい設計や、洗練されたコーディング、開発言語選択よりも、
会社が事業を進めていくため、拡大していくためのエビデンスになるものを重視しなければなりません。

アプリケーションのここを変えることで反対側のデータがこうなって、業務がこう変わる、
そうすることで価値のあるデータに繋げられる!
これを使えばマーケティングや、セールス、もちろん今後のアレにつながる!
とアプリケーションに近いところからかなり反対側まで見ています。
言葉で書くと簡単ですが、実際にはもっといろいろあります。
(エンジニア組織外の方ととにかく会話しまくって、ドメインモデル作ったりとかコンテキストマップ作ったりとか)
これらを実現していくために技術を使って解決する、
ではそれをどんなスケジュールで、ロードマップはどう?と逆算して動いていくわけです。

ここからさらに加速していくと思いますが、
ここはなかなか本だけ読んでなんとかなる部分ではないし、数年後にわかるみたいなものなので、
関わる方はそういうものだと思ってください。
これもここ5年くらいと思考的に同じですね、昔一緒に働いていた方々は大体わかるかも。
最近の言い方だと、いわゆるCDOに近い感じかなと思います。
人によってはプロダクトマネージャ・プロジェクトマネージャにも見えるしエンジニアにも見える、
というものですね。

進もうと思う方向に進めるにはなんでもやる、という今までのスタイルそのまんまではありますが、
エンジニアでもそういう行動をしたい!という方は多いと思いますので、
中長期の事業などを考えてどういうステップを踏んで解決していくか、
それに連動して地球の裏側は何が起きてどうなっていくか、みたいな思考を重ねていくと
良いトレーニングになるかもしれません。
*後述する副業の方ではそうしたメンタリング、実現するための技術共有などもやっています。

技術的なこと

技術的には、自分の中ではほとんど新しいことはやっていなくて、
これまで培ったものをそのまま活かす、みたいな具合です。
相変わらずPHPはほとんど触らず、内部APIとか常駐プロセス型のアプリケーションはGoだったり、
データ領域はここしばらく使っているいつものApache Kafka / ConfluentとApache Sparkあたりを中心に
Scalaで開発したり(流石にこの辺をPHPでやるのは難しいっていうかできないので)。
Embulkのプラグイン作ったりもしてました。
システム全体のアーキテクチャ設計はこれもここ数年とあんまりスタイルは変わっていないので、
ソフトウェアのアプリケーション設計的な視点で見ればEvent Sourcing+CQRS、
データ的なものを取り入れて全体でみるとリアクティブシステムよりなものを作っていました(いまも)。

久しぶりにElasticsearchで形態素解析作ったりして、過去の経験をそのまま使って半分遊んでましたね・・w

エンジニアは引き続き募集してますので、一緒に働いてみたいという方は是非!
上記にあるような動きをしたりが実際に見えたり、関わったりできるので将来的にCTOとかテックリードを目指したい!
っていう方には結構いい環境だと思います。
メルカリの元CTOがいろいろやっているっていう職場に興味がある方も多いでしょう!

findy-code.io

副業

コロナ禍というのもあり 今年は本業に加えて副業も。
知人の会社の手伝いをやっていたり、複数開発に携わっていたりというのを10年ぐらいやっているので、
時間を使いながら自分の知見を広めたり、いろんな課題のアプローチ方法を洗練させようというのもあり、
いわゆる技術顧問や社外CTO的なものを何社かで始めました。
(社名公開しても問題ないんですけど、各社で公開されていないので社名は秘密)

技術顧問というとコンサル的なことだったりもするんですが、
各企業で問題が異なるので、組織的なところやチームビルディンやプロジェクトマネージメント的なことも実際にやりながら、
コードレビューやペアプロ、モブプロ、メンタリングなどももちろんやっています。
事業側の方と話してロードマップ作ったりとかもやりました(大変だった・・)。

マイクロサービスアーキテクチャ化などで協力することもあり、
ドメイン駆動設計についてのワークショップや、ユースケース駆動やモデリングの勉強会、イベント駆動に関する勉強会、
分散処理勉強会、データ設計の勉強会などもかなり濃く実施しました。
(そういうのもあって、パブリックなイベントにはほとんど参加せず)

副業はKotlinをサーバサイドで使うところも多かったので、
Kotlinやったりtsやったり、たまにPHPだったりAWS移行の手伝いをしたりしてました。

自分の知見を共有して、実際にいろいろやっていただいたり、問題解決や組織が良い方向に変わったり、
当然自分にもやった分だけ問題解決に対するアプローチの抽斗が多くなって返ってくるわけですから、
みのりがある一年でした。
来年も引き続きよろしくお願いします!

*是非うちもお願いしたいんですけどとなっても体が空いていないため現在はお受けできません

書籍

「PHPフレームワークLaravel Webアプリケーション開発 バージョン8.x対応」を少しやったりしていました。

これ以外に実は水面下で単著の書籍を書くぞ!というのがスタートしていました。
が、かなり忙しくなってしまったのもあり、亀のようなスピードに・・。

どんな書籍なのかというと、事業分析とかしつつ技術的にどう改善・開発していくか、
中長期を支えるための分析方法だったり、それを表現するための技術選択だったり、
Webアプリケーション・データ基盤関連・モデリング・コミュニケーション方法だったり、
これからの時代の企業を支えるアプリケーション開発につながるようなそんなヒントになるようなものです。
ただ亀のようなスピードになってしまったので、来年はシュッといきたいところ・・・。

健康

去年頭頃に太ってしまったので3ヶ月くらいで一気に痩せて一年ちょっと。
リバウンドはほとんどなくてちょっと増加したのはありますけど(1kgほど)、
運動等を継続しているので、単順に筋力と共に増えた、という具合かもしれません。
ランニングは毎月大体100km前後くらい走り、週末は1日10km以上必ず走っています。
おかげで1年で1000km以上走って、NIKE RUN CLUBが青になりました。
忙しい時にこそランニングすると思考がリセットされて大変いいですね!
完全に習慣化しているのでランニングシューズにもうちょっと拘りたいところです。
ランニングの荷物を減らしたいのもあって初代Apple WatchからWifiのみだったのが、
セルラー版を買いました。進化した。

ランニングのボトルとちょっとした荷物(iPhone 13 Pro Maxも入ります)を入れられるポーチは
個人的に下記のものが今のところ最強です。

他にもいろいろありましたけど、今年一年はこんな感じでものすごいスピード感で駆け抜けていきましたね・・。

関係者の方々は今年一年お世話になりました。
来年もどんどんやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。